甘さに纏わる研究
甘いものが嫌いな人は、少ないと思うけど、その好きな甘さは人それぞれ違うと思います。
甘い物といっても、その種類は様々で、炭水化物から、今は悪者扱いの砂糖しかり、更に悪者か又は救世主かとなる人工甘味料など様々。
しかし、糖という存在は人類の身体に必要不可欠であり、ご存知の様に、脳の栄養素として活躍するわけだから、甘党が多くてなんら不思議ではないわけです。
(消費する全カロリーの内20〜25%および、血糖中の60%は、脳を活性化するのに使われる)
そこで、甘さについての面白い研究が色々あるので記事にしようかと思います。
甘みに対する感度
先ず、モネル化学感覚研究所の研究にて、
7歳から14歳の男女合わせて216人を対象に、甘味に対する感度を調べました。
すると、砂糖にもっとも過敏に反応する子はもっとも反応しない子に比べて20倍の感度を示したのこと。
この結果だけでも、人によって甘みの好みの違いが、そもそも受け取っている味覚の違いによる事がわかりますね。
ただ、面白いことが、
大人と子供では、味覚受容体の優劣が違い、
大人は甘みへの感度が低ければ低いほど砂糖を消費するのに対し、
子供は甘みへの感度が強いほど、より多く砂糖を摂取し、太る傾向にあるとのこと。
まぁ、欲望に正直なんですかね笑
しかし、子供が甘い物を離さなくても、親は心配いらないそうです。
子供時代に甘い物が大好きでも、一生甘党でいることはないとの研究もあるそう。
甘さと痛み
甘みは痛みを和らげるという効果があるのは、聞いたことがあるかもしれません。
ではどのくらいの効果があるのか。
宗教での割礼の儀の際、(ペニスの皮を切除する手術)赤ん坊に、水につけたおしゃぶりを与えるよりも、甘くしたおしゃぶりを与える方が泣かなくなるといいます。
更に、20代の学生を集めた研究では、
零度近くの冷水に手首をつけてもらい、
口に、水、甘い物、苦い物を含んでもらい耐えられる時間を測定したところ、
甘いグループの方が、他に比べて18%長く耐えることができたそう。
神経画像を通して見ても、痛みに対しての耐性を示し、感情の揺れも少なかったそうです。
甘味はエンドルフィンを放出させて、気分をよくしてくれ、確かに痛みを和らげる効能があるようですね。
甘みの感じ方と、心境
最後にミネソタ大学の研究にて、
被験者を集め、
30分間自然を移した映像を見てもらった後、塩味、酸味、甘味、を摂取してもらい。
30分間、苦痛を感じる作業に取り組んでもらった後、塩味、酸味、甘味を摂取してもらい、
双方その濃さと美味しさを評価してもらいました。
すると、甘味に関してのみ、ストレスの後の感想が、明らかに弱く感じられるという結果が出ました。
私達は、ストレスを受けた際に、リラックスの為に甘い物を求めますが、
そのストレスが溜まった時ほど、甘い物を感じづらく、普段より多く摂取してしまうわけです。
絶妙なリラクゼーション効果を与えるものや、高い効能な物ほど、扱い方をしらないと毒にもなるのはなんでも同じなんですな。
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